一定期間更新がないため広告を表示しています
2019.01.01 Tuesday
- | | - | -
2008.09.18 Thursday
裸者と裸者 上 (1) (角川文庫 う 15-3)
打海 文三
JUGEMテーマ:小説全般
凄まじいまでのリアルをリアルとして受け入れていく
孤児部隊の戦いの第一幕。
出てくるキャラクターがめちゃくちゃ多いのに
それぞれがぶれることなくそれぞれのキャラクターとして
誰もが生き、決断し、死んでいく。
すべての登場人物に愛が憎しみが込められているのにも関わらず
作者の視点には偏りがなく誰の肩も持たない。
憎らしいまでに平等だ。海人と同じように。
海人は、いつも現実を真っ直ぐ見ている。
それに答えを出さなきゃ、
決断しなけりゃいけないってことをちゃんと知ってる
恋も、戦争も、欲望も。
15歳の海人の決断がかっこいい。
現実を直視し、出た答えに自分自身をきちんと着地させている
その自然さが気持ちいい。
2008.09.18 Thursday
JUGEMテーマ:小説全般
もうすぐ一周忌ですね
角川書店に打海文三氏の遺作
「覇者と覇者」の発刊について
メールで質問を送ったところ
回答がありましたので転載します。
「2007年10月に亡くなられた、
打海文三氏の執筆途中の作品
「覇者と覇者」の発刊予定はあるのでしょうか?」
という内容の質問に対し、
「お問合せありがとうございました。
残念ながら打海氏が下巻の途中で亡くなられてしまったので
未完のままなのですが、上下巻には分けず、1巻本として
命日月でもある10月末に刊行する予定です。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
との回答がありました。
未完ではありますが、
また、海人にそして椿子に会える!
ほんとにたのしみです。
でも、文庫本にならんと買わへんけど(笑)